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公開日 2023.08.22 更新日 2024.01.16

テナントを借りるには?注意点と手順について解説

事業を進める際、ビルや商業施設でテナント契約を検討している方もいるでしょう。

街中で「テナント募集」の張り紙を見たことも多いのではないでしょうか。しかし、テナント契約は、一般的な賃貸住居を借りる際の流れと多少異なるところがあります。

理解が浅いまま契約を進めてしまうと、トラブルに発展するケースがあるので注意しなければなりません。

本記事では、テナントを借りる際の注意点と手順について解説します。これから契約を検討している方は参考にしてください。

テナントを借りる際の注意点

テナントを借りる際の注意点は、主に3つあります。いずれのポイントも正式契約の前に確認しておかないと、あとあとトラブルになりかねません。

必ず押さえておくようにしましょう。

注意点①賃貸借契約をすみずみまで確認する

テナントを借りる際に最も重要なことは、賃貸借契約をすみずみまで確認することです。契約書の類はややこしいからといって、ないがしろにしてはいけません。

なぜなら、契約の中には、月々の賃料以外にもさまざまな条件が含まれており、詳細を理解しないままで契約書にサインしてしまうと、あとからトラブルが発生する可能性が高まります。

とくに注意して確認すべきポイントは、賃料の支払い方法と支払い期限、敷金や礼金の金額と返還条件、更新時の条件、退去時の注意事項などです。

これらのポイントについては、注意深く確認するようにしてください。また、テナントの契約期間や解約に関する規定も忘れずに確認しましょう。

不明点がある場合は、仲介業者または物件のオーナーに必ず確認しましょう。その場合は、書面やメールなど、記録が残る方法が望ましいといえます。

 

関連記事:テナントの正しい探し方について。事前にやるべきことと注意点について解説

注意点②事前に契約に必要な費用を計算する

テナント契約を結ぶには、月々の賃料以外にもさまざまな費用がかかります。具体的には、保証金、敷金や礼金、仲介手数料、火災保険料などが該当します。

これらの金額は、賃貸物件によって異なるため、契約前に必ず計算しておくようにしましょう。仲介業者へ頼めば、見積もりを出してくれますので、依頼してみるといいでしょう。

また、退去時に敷金などの返還条件についても確認しておくことをおすすめします。

テナントによっては、敷金や礼金の金額が大きなコストとなります。賃料だけで、予算内かどうかを判断しないようにしましょう。

注意点③原状回復の範囲を確認する

テナント契約を終了する際には、原状回復という作業が必要となります。原状回復とは、テナントが借りた物件を入居前の状態に戻すことを指します。

しかし、原状回復の範囲はテナントによって異なるため、契約書をよく読み込む、あるいはオーナー仲介業者へ確認するようにしましょう。

とくに、クロスや床の張り替え、水回りの設備修理など、高額な修繕を求められるケースもあるため、注意が必要です。契約書を詳しく読み込み、原状回復にかかる費用を事前に把握しておくようにしましょう。

また、原状回復の工事を行う業者は貸主側があらかじめ決めている場合も多く、借主側が安い業者を見つけたとしても拒否されることがあります。

業者の指定などについても確認しておくといいでしょう。

 

関連記事:賃貸オフィスの原状回復とは?工事内容を徹底解説

テナントを借りる際の手順

次に、テナントを借りる際の手順について解説します。大まかな流れは、申込書の提出、関連書類の提出、オーナーとの面談、審査結果の確認の4つです。

それぞれについて解説します。

手順①テナント契約のための申込書を提出する

まず、テナント契約をするためには、申込書を提出する必要があります。

申込書には、個人情報や職業、収入などの記載が求められます。申込書の提出方法は、不動産業者によって異なる場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。

テナントによっては、賃料の滞納があった場合に備えて、連帯保証人が必要となるケースもありますので確認してみてください。

手順②申込書以外の必要書類を提出する

申込書以外にも、テナント契約をするために必要な書類があります。

一般的には、身分証明書や収入証明書、保証人の同意書などが必要となります。また、法人の場合は登記簿謄本、決算書、事業計画書などの提出を求められるケースもあります。

提出する書類は、不動産業者によって異なる場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。

これらの書類が必要になる理由は、継続的な賃料の支払いが可能かどうか、反社会勢力との繋がりがないかどうかを確認するためです。

手順③テナントのオーナーと面談する

申込書と必要書類の提出が完了したら、不動産業者からオーナーとの面談を求められることもあります。

面談では、借り手とオーナーが直接会って、借り手の生活態度や賃料の支払い能力、事業計画などについて話し合います。

面談時には、服装やマナーにも気を配りましょう。また、質問事項がある場合は、事前にメモをしておいて、スムーズに話すことができるように準備しておくことをおすすめします。

面談④審査結果の通知を確認する

面談が終了した後は、審査結果を待つことになります。

審査に合格した場合は、不動産業者から借り手に通知が届きます。通知が届いたら、契約内容を再度確認し、必要に応じて修正を依頼することができます。

ときには追加の書類提出などを求められる場合もあります。

テナント契約前には確認を徹底しましょう

テナントを借りる際には、契約書の確認や費用の計算など、ポイントを押さえた事前の確認がとても重要であることを解説しました。詳細を確認することが、無用なトラブルを防ぐことに繋がるからです。

また、実際に契約するとなった場合には、申込書や必要書類の提出、オーナーとの面談など、テナント契約ならではの手順が発生します。

テナント契約をスムーズに進めるためには、事前に情報収集をし、不動産業者とのコミュニケーションをしっかりと取ることが重要といえるでしょう。

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