オフィス移転後に従業員が退職してしまう理由とは?

せっかくオフィスを移転したのに、その後、退職者が続出してしまうといったこともあります。
そのようなリスクを知ったうえでオフィス移転を検討しなければなりませんが、そもそもオフィス移転後に従業員が退職してしまう理由とはいったい何なのでしょうか。
本記事ではオフィス移転後に従業員が退職を考える理由、そして未然にできる対応策についてご紹介します。
オフィス移転を考えている方や退職者が出そうだと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
オフィス移転後に従業員が退職を考える原因
オフィス移転後に従業員が退職を考える原因には主に3つが挙げられます。
- オフィスへのアクセスが悪い
- オフィス周辺の利便性が悪い
- 周辺環境の治安が悪い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
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オフィスへのアクセスが悪い
自宅からオフィスが遠い、最寄り駅が使いづらい、駅からの距離が遠いといったオフィスへのアクセスが悪いことが考えられる原因です。
従業員の中には、オフィスへのアクセスを考慮して入社を決めた方もいるでしょう。
例えば子どもの幼稚園への送り迎えなど、日々の生活の利便性まで悪くなることもあります。
働き方に変わりはなくとも、オフィスへのアクセスが悪くなることで、退職せざるを得ないのです。
オフィス周辺の利便性が低い
オフィスの近くにコンビニや飲食店がない、ランチできるお店がないなど、オフィス周りの利便性が悪いと退職者が出る原因になります。
食事は毎日行うもの、さらに従業員の健康を司るものですから、とても重要な要素です。
オフィス周辺の利便性が高いと、従業員のモチベーションアップにもつながりますが、一方で何もないとやる気もそがれるのは免れません。
周辺環境の治安が悪い
移転先のオフィス周辺の治安が悪いと、従業員が退職する原因になってしまいます。
女性が多い職場では特に顕著でしょう。働く環境の治安の良し悪しは安心して働く上で欠かせないポイントです。
毎日通勤するわけですから、治安が悪く、通勤に不安を抱えながら出社するのは当然辞める原因になります。
例えば夜、駅まで行くのに街灯が少ない、繁華街を通らないと出退勤できない、人通りが明らかに少ないなどが挙げられます。
オフィス移転後に従業員の退職を防ぐためのポイント
ここからはオフィス移転後に従業員の退職を防ぐためのポイントについて解説します。
- 従業員へのヒアリングを事前に行う
- アクセスが良好な立地を選ぶ
- リモートワークをはじめとする柔軟な働き方を強化する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
従業員へのヒアリングを事前に行う
オフィス移転という大きな決断をするときには、最も影響の出る従業員へ事前にヒアリングしましょう。
例えば従業員が今のオフィスにどのような魅力を感じているのかや、移転するならどのような条件だと嬉しいかなどあらかじめ聞いておくと、そのいくつかはフォローできるような移転先を見つける手立てになります。
従業員のオフィス移転によるストレスを減らすことができるでしょう。
アクセスが良好な立地を選ぶ
移転するときには、アクセスの良好な土地を選ぶのがおすすめです。
従業員が通勤しやすいような路線の多い土地にしたり、人通りがある程度ある治安のよい土地にしたりといったことが挙げられます。
アクセスが良好な土地は従業員の通勤のストレスを下げ、モチベーションアップにつながるかもしれません。
また企業としてもより多くの従業員にとってアクセスがよい土地を選ぶことで、交通費削減効果が期待できます。
企業にとっても従業員にとっても、プラスに働く可能性があるのです。
関連記事:テナントの正しい探し方について。事前にやるべきことと注意点について解説
リモートワークをはじめとする柔軟な働き方を強化する
オフィス移転をすることも大事ですが、そもそもリモートワークやハイブリッド出社など、従業員にとって柔軟に働き方を推進するのも、退職者を減らすにはおすすめです。
またオフィス移転したことで通勤時間が極端に長くなる従業員に対してだけでも、リモートワークを許可すると満足度も上がるでしょう。
そのほかリモートワーク以外にもフレックスタイムを導入するのも、柔軟な働き方の一つです。
周辺環境も考慮したオフィス移転のメリット
ここからは周辺環境も考慮した場合のオフィス移転のメリットについて以下2つをご紹介します。
- 採用活動に有利になる
- 従業員の働きやすさの向上につながる
詳しく見ていきましょう。
採用活動に有利になる
新卒者や既卒者ともに、就職活動で重要視するのがオフィスの立地です。
リモートワークを導入していなければ、毎日出社することになるので、より企業を選ぶ際のポイントとなるでしょう。
最近では人手不足も企業側としての大きな課題となっているため、人材確保するためにも企業の立地は外せません。
反対に立地のよい場所にあるオフィスは採用活動において魅力に見え、強みになり得るでしょう。
よい人材を確保するためにも押さえておきたいポイントです。
従業員の働きやすさの向上につながる
オフィス移転は、従業員の働きやすさの向上につながります。
例えば移転することで従業員同士がコミュニケーションを取りやすくなるスペースができたり、フリーアドレスできるような余裕のある空間ができると、従業員の業務へのモチベーションアップにも貢献してくれるでしょう。
またコンビニや飲食店が周辺にあるオフィスであれば、利便性はもちろんのこと、健康面でも従業員をサポートできる可能性があります。
従業員の働きやすさの向上は、オフィス移転に左右されるといっても過言ではありません。
オフィス移転による退職者を防ぐには未然に対策をしよう
今回はオフィス移転による退職者が出る原因と、対策についてご紹介してきました。
従業員にとってオフィスは毎日通う場所であり、職を選択するうえで重要となるポイントです。
だからこそ従業員の声を事前にキャッチアップし、より快適に仕事ができるような制度を整えたり、条件を揃えたりするなどの工夫が必要です。
もしオフィスの移転先の立地が悪かったり、周辺に飲食店などなかったり、デメリットを感じさせる場合は、リモートワーク・フレックスタイムの導入を検討してもよいでしょう。
オフィス移転による従業員の退職は対策をすることで、未然に防ぐことができます。